基礎編 (絞り・SS・露出量)
2025年03月27日 21:36
絞り値(F値)
背景がボケた、人物写真をよく見ると思います、
背景がボケる事により、人物は背景から浮かび上がり綺麗に見えます。
まず、
50mmのレンズで撮る場合、 全身を入れようと思ったら、何m離れる必要があるでしょうか?
大体、距離3.5mで1.68mx2.52mになるので、 これにて例を上げてみましょう。
ピントが合う範囲「被写界深度」(被写界深度から外れた部分がボケます)は、
50mmレンズ、35mmセンサー、被写体までの距離3.5mだと、
F1.4(Av1)=413mm
F2.0(Av2)=592mm
F2.8(Av3)=834mm
F4.0(Av4)=1,210mm
F5.6(Av5)=1,742mm
F8.0(Av6)=2,651mm
となります。
そして、その「被写界深度」を外れた部分が、 「前ボケ」「後ろボケ」となります、
このように、背景をボカす場合、絞り値(F値)が一つの要素となります。
シャッタースピード
シャッタースピードは、明るさの量に関係してきます、
絞りが、そもそもの明るさとして、その光をどれだけの時間、取り込むかという感じになります。
水道の蛇口を思い浮かべていただければいいかと思います。
「水道の蛇口の開け具合」が絞りで、「どれだけの時間開けていたか」
というのがシャッタースピードと考えるとわかりやすいかなと思います。
同じ量の水を貯めるのに、蛇口を大きく開けると早く水が溜まります、
また、同じ量の水を貯めるのに、蛇口を小さく開けると水が溜まるのが遅くなります。
露出量(EV値)
EV値は、Exposure Valueの略で、露出量を表す値です、
前述のAv値とTv値とEV値の値には、以下の式が成り立ちます。
EV=Av+Tv
ただし、これはISO感度100の場合です、
ISO感度を考慮すると、
※ISO感度100=0
EV=Av+Tv-0となります。
これより、EV値が13でAv値が2(F2.0)、ISO感度が100の場合、
Tv=13-2=11(Tv値11は、シャッタースピード1/2000秒)
で、
絞り:F2.0
SS:1/2000
ISO:100
ISO感度が400になると、
※ISO感度400=2
Tv=13+2ー2=13(Tv値13は、シャッタースピード1/8000秒)
絞り:F2.0
SS:1/8000
ISO:400
となります。